まちづくり

東京都調布市と群馬県桐生市の中心市街地にてまちづくりのお手伝いをしています。調布市では若手商人塾を 桐生市ではかんのんまちづくりの会を支援してきました。
現在では具体的に桐生市で美術工芸運動とネオアーバニズム運動を実践しています。

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C-NETが取り組んできた「まちづくり」とは?
~森林から中心市街地までを一体的に捉える

われわれは、もともと日本の森林環境を守るためのNPO活動から始まりました。そして、都市郊外での「田舎暮らし」を普及させるための農村と都市間の人的交流を始めました。
そして最後に、都市の中心市街地の活性化のためのNPO活動に辿りつきました。

C-NETが打ち立てた「まちづくりメッソド」とは?
その1.周辺部を活性化すれば中心も変わる!

われわれは、長野県小布施町の研究を通じて、群馬県桐生市の田舎暮らし(古民家再生)を東京都調布市との人的交流を核にして進めてきました。
その背景には、東京首都圏での中心市街地の空洞化は首都圏を取り巻く地方都市の田舎暮らしを活性化させることで変えることができると考えているからです。

その2.「若手商人塾」という戦略概念を発信しました。

われわれは、東京都調布市から「若手商人塾」という戦略概念を初めて実践し発信しました。(その後、東京都や経産省や中小企業庁でも取り上げられるようになりました。)
それまで商店街では、60代以上の商店主たちが実権を握って来ていました。これに対して店の2代目たちを活性化して、まちづくり集団として醸成したのです。

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その3.中心市街地活性化に「産学官連携」という戦略概念を考案しました。

われわれは、90年代に多摩産業活性化推進協議会とともに、農林業生産物の都市商品化に取り組んでいました。今でいうところの「6次産業」です。
具体的には血糖値を下げる効果のある「桑の葉茶」などですが、これらは「産学官連携」なくしては実現できないものでした。
この経験を生かして、調布市では地元の牧場と玉川大学と協働して「調布産アイスクリーム」を製造しました。
桐生市では、商店街の空きビルを「インキュベーション・オフィス」にコンバージョンする提案を行い実現させました。
これらの諸実践は、現在の桐生市での「美術工芸運動」の実践に繋がっています。

その4.中心市街地活性化に「土壌菌リサイクル」という戦略概念を考案しました。

われわれは、90年代から自然農法で育てた果実や野菜が腐りにくく、水分が抜けて乾燥していくだけ、という現象に着目していました。
その後、マスメディアや学会において「植物内生菌」の働きであるという説が脚光を浴びるようになりました。
われわれは、その土地その土地の風土に合った植物内生菌が、植物に宿り、やがて食を通じて人間や動物にも宿り、やがて排泄物を通じて土にかえり、また植物に宿るというサイクルがあると考えています。
そして、小さな実験として、調布市では珈琲豆のお店と提携して、その粕を回収して土壌菌を培養して有機肥料にかえて、その肥料でまた珈琲の木を育てるというプログラムを始めています

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その5.行政との対等な関係での協働を実践しています。

われわれは、調布市仙川の住民から要請を受けて、駅前の桜(ソメイヨシノ。樹齢推定70年。)の保全に協力してきました。
この桜は10年前の仙川駅周辺の駅前広場整備にともなって伐採されそうになったのですが、地元住民が1万人の署名を集めて当時の市長に陳情して守られた経緯があります。
しかし、コンクリート舗装で木の周りを固められたせいか、年々老衰が目立つようになってきおりました。
そこで、われわれが研究を重ねてきた土壌菌を使って蘇生される提案を市役所にお願いし、市役所はコンクリート舗装を剥いでくれて透水性舗装に替えてくれた上で、土壌菌を入れてくれました。このような行政との協働は、1日にしてできることではありません。
長い間の信頼関係があってのことです。

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